ECサイトで月25万円、展示会などのイベントで毎回40万円以上売り上げていました。
元カバン作家のグランマです。
昨年バッグづくりを辞めて ミシンや革漉き機やあれやこれや手放している最中です。
腕ミシンは 信頼できる知人が自宅で開く教室用にと買いとってくれて
革漉き機は 縁あって新潟の若者のところへ旅立ちました。
ここでは カバン作家を辞めた経緯とその後の心境の変化について 書いています。
個人的なことですので ご興味のない方もいらっしゃると思います。 その場合は次の記事へお進みください。
- ミシンを手放す前の心境
- 手放せなかった理由 その1
- 手放せなかった理由 その2
- 終わりのタイミングは天赦日でした
- その後 未練が・・・
- 未練がなくなった瞬間
- その後の心境の変化
- ブログをまた書き始めたこと
- あとがき・・お礼
ミシンを手放す前の心境
自分が稼ぐ手段は ミシンしかない。私の長所を活かせるのは ものづくりしかない
そう思い 作り続けていました。
私には 何も残らないのでは、と。いつまでも作り続けているうちに、いろんなお話や道筋が出てきました。
あるブランドから コラボのお誘いや海外ECサイトの代行販売。ショップとの個人契約。
海外の工場で大量に作り日本で販売する。
が それはもう 私の意思とは関係のない 楽しそうにない世界が広がっていて
いつしか作ることをやめ 立ち止まってしまいました。
何かを間違えたのでしょうか。 私にはわかりません。
ただ「ここはもうちがう!」と感じました。
手放せなかった理由 その1
15年間も バッグ中心の生活だったせいか やめると考えると とても 心細くなりました。
長年の努力、知識や技術
掛けてきたお金
育ててきたブランドスタイル
そして長いおつきあいのお客さまたち。
それら15年かけてきたものが すべて消えてしまいます。
その喪失感がハンパなかったです。
手放せなかった理由 その2
バッグ作家を辞めることに ちゅうちょした理由は他にも
「辞めたあと 何をする?」
「作ることをやめたら収入の手段がたたれてしまう」
そんなことも 頭をよぎりました。
曲がりなりにも人様から認めていただいた、バッグ作家としての肩書きが無くなること。
無くなるのであれば 次に私は何をしたら良いのだろうと。
そして 個人的な収入がなくなること それがとても不安でした。
やりたいことは何だろうとか また どうしたら収入を得られるようになるのか
ネットを探したって見つかるわけもなく、 今まで自分の興味あったことや
好きなことを全て書き出したりもしましたが 私は自分が何をしたいのか どうすれば良いかわからなくなり そのまま数年が経ちました。
終わりのタイミングは天赦日でした
ところが昨年 教室を開こうとしていた友人から「ミシンを探している」と連絡が来ました。
私ならミシン店に詳しいだろうと あたりをつけてメールをしてきたようでした。
その日は朝 妹から「今日は年に数回しかない 『天赦日』何かをはじめるにはとても良い日だよ」
とのメールを読んだばかりでした。
天赦日なんて意識をしたこともないのに 知人からミシンの件でメールがきた時
「手放すのは今日なんだ」
と なんだか不思議と腑に落ちました。
スピリチュアルっぽいと思われるかもしれませんが ふだんは論理的思考をたいせつにしてい るママ子です。
もちろんその日は彼女にとっても 良い日だったということです。
天赦日
てんしゃにち、てんしゃび。暦には「天しや」と書かれ、選日にも書かれる。
この日は、百神が天に昇り、天が万物の罪を赦(ゆる)す日とされ、最上の大吉日である。そのため、天赦日にのみ「万(よろづ)よし」とも注記される。
Wikipediaより
その後 未練が・・・
ところが 想像はしていましたが すさまじい未練が襲いました。
知人にゆずることに後悔はなかったのですが 私の人生のほぼ占めていたバッグ作家という生活。
これからどうしていこう、などまだ何も決まっていませんでしたし こんな不安定な中で
果たして本当に辞めちゃっていいの?と。
友人の都合で しばらく自宅にミシンを置いていたのですが
その間ミシンを手放すのをやめようかどうしようか グルグル考え数ヶ月苦しみました。
未練がなくなった瞬間
ところが 「えぇ〜いっ!!いつまでも 女の腐ったような奴め!!」と 自分をに活を入れ ミシンを梱包し発送したとたん 憑き物がおちたように 気持ちが落ち着きました。
それからは なんの未練もなく 次々と 工具や材料など 手放していけました。
その後の心境の変化
次々と手放していくと そのたびに心が軽くなりました。家の中でもかなりのスペースを使っていた 機械や材料などのものたちが消え どんどんと空いていくスペースに 新しい風が吹き込むかのように なぜかわからないけど 心に余裕が生まれ これからきっと 何かに出会える 根拠のない期待がふくらみ今までとは違う 回路がつながった気がします。
もちろん、バッグ作家をやってきてよかったといまは心からそう思います。
ブログをまた書き始めたこと
最近気付いたのですが指をはじめとする関節のあちこちが 痛んでいました。
リウマチなのか、ちょっとまだわかりませんが10年以上前から そういえば痛かったのだけど、無視してがんばってきちゃったな と思います。
バッグづくりをやめるのに ちょうど良いころ合いだったのだと思います。
そして体は年をとり 体力はもともとない私が
いまだに何かないかしら 今の自分にできることは何かな?と いつも考え探しています。
そしてミシンを売ってしばらくしたある日 そういえばここ数年 放置しているけど 13年ほど続いたブログが他にあったなぁと思い出しました。
私は知り得たことを 人に紹介したりアウトプットすることが好きだったので そんなに長く続けてこられたと思います。
せっかくなのでブログをすべて一新して イチからはじめてみました。
それが このGrandma's life blog です。
あとがき・・お礼
私個人の経験談ですが 思い切って重い荷物を捨てたおかげで 前進したように思います。サビた歯車が やっと動いた感じでした。今ではいろいろなアイディアが浮かび 不思議と不安がなく また以前のような力がみなぎるのを感じています。
せっかく長年 ハンドメイド作家を続けてきたのだから これからハンドメイド作家を目指す人にもお役に立つ情報を 何か発信できたらと考えています。
個人的なことをここまで読んでくださり ありがとうございました。
これからも見知った知識や 自分の考えなど
つたないい文章ではありますが 発信してまいりますので これからもよろしくお願いします。
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